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「複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち」

d0032310_17441411.gif最近、何かと話題になる「複雑系」。

。。。勝手に自分の中で話題になってるだけ?
イヤイヤ、映画『バタフライ・エフェクト』も複雑系の理論から出てきた話でしたし、以前書いた『ベーコン理論』もそうでした。

。。。あ、単に自分のチョイスの問題か。

まぁそれはさておき、「複雑系」という言葉自体は以前から聞いて知ってたけど、いざ「複雑系って何?」と聞かれると、しどろもどろになる自分がいたので、一度ちゃんと歴史を知っておこうと思い、手に取ったのがこの本。

『複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち』
M.M.ワールドロップ/著。書かれたのは1992年。
翻訳されて最初に日本で出版されたのは1996年なのかな?
その後、いわゆる“複雑系ブーム”を巻き起こした話題の本だったらしいです(無知なんで知りませんでした)。約10年遅れでマイブーム。ま、いいか。

。。。つーかね、まずこの本、文庫で700頁に及ぶ大書なんで、読むのにメチャクチャ時間かかりました。ワールドロップさん、気合い入りすぎです。もうちょっとコンパクトにしてくれー。

で、内容はというと、タイトルで推し量れる通り、“複雑系”というジャンルを初めて研究対象のメインに掲げた米国『サンタフェ研究所』の設立前からの変遷と、その研究所を巡る研究者たちのドキュメンタリー。
いや、ほんとドキュメンタリー、です。いろんな分野の著名(らしい)研究者たちが、それぞれの関係性のもと、数珠つなぎで紹介され、彼らの研究に賭けるアツーイ思いや行動をまるでその場にいるかのように臨場感たっぷりに追体験できます。なんか、プロジェクトXを見てる感覚。とにかくアツイ。
けど、肝心の“複雑系”については、あまりにも話が長すぎて、イマイチピンと来なかった。そこんとこはアツク語ってほしいんじゃなくて、分かりやすく語ってほしいんですが。。。

どうやら、この本は、かなりの誇張を持って書かれている模様。実際の登場人物からも「誇張しすぎ!」と指摘があったようです。ワールドロップさん、アツクなりすぎたか。まぁでも、単純に物語としては楽しめます。漠然と“複雑系”のスゴさを感じます。

僕は読後、研究者たちのアツイ“生きざま”に感銘を受け、おもわず


うおぉっ!研究者になりてーっ!!

と心の中で叫んでいました。
間違った効用が。。。


これから研究者を志すアツき魂を持った学生におススメ。

★       ★       ★       ★

ちなみに、複雑系とは、「ある場所に起こった小さな出来事が、その周辺にある多様な要因に働きかけ、それが複合されて、しだいに大きな影響力をもつようになり、遠く離れたところで事件の原因となる」というのが基本的な考え方だそうです(『現代用語の基礎知識2004』)。分かったような分からんような。
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by rocksaloon | 2005-06-20 19:05 | 本&アート&写真
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