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瀬尾まいこ 「幸福な食卓」

d0032310_1984422.gifもうすぐブレイク!?という某雑誌の紹介を見て、久々に先物読み。
(とはいえ、出たのは去年。。。遅すぎ。)
佐和子という女の子を中心につづられる、ある家族の物語。

。。。おもろいよ、これ。

笑えるとかそういうのではなくて、読んで、ただおもしろい。
語り口が軽妙で新鮮。そしていつも微妙にずれてる。
そのリズムが、読んでるうちにだんだん心地よくなってくる。

ストーリーの大筋は、全くハッピーではないはずなのに、
なぜか、温かい気持ちになる原因は、この飄々とした語り口にある、と思う。

瀬尾まいこさん、大阪府出身で、丹後(京都ね)で現役の中学校の国語教師だとのこと。
この語り口、どことなーく関西ノリと言えなくもない。

で、今amazonの書評を見たけど、「人物造形が曖昧というか浅い」ゆえに低評価の人がいた。語り口調も「カマトト」ぶっていると。

うん。たしかに。まったくご指摘どおり。
けど、それがどうした?って感じ。

僕は、曖昧さがあってこその作品に思えたし、底辺に流れる「カマトト」感は、(無意識か意識的かはともかく)作者の個性だと感じたわけで。

要は、読者の好みですね。 評価は分かれると思います。
受け付けない人はまったく受け付けないだろうな。
ただ、この語り口調、なかなか真似できんよ~。
僕はまず、「ウマイっ」ってヒザをたたいた。(←古いリアクションだが)
そして思わず、朗読したくなった。(←というかホントに読んでみた)

いずれにせよ、読んでみないと好みかどうか分からないと思いますので、本屋で見かけたら、冒頭を少し読むことをおススメします。2、3ページ読んだら判断できるでしょう。

講談社より。¥1,470 (税込)。
【注意!!】オビに書いてある絶賛コメントは無視しましょう。期待感をヘンに煽ってイイことなし。ウソが書いてあると思ってちょうどイイ。
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by rocksaloon | 2005-06-20 19:12 | 本&アート&写真
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