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「戦争はない」と言う人に限って戦争を仕掛けたりする

d0032310_15433320.jpgようやく、観た。
エミール・クストリッツァ監督の最新作、『ライフ・イズ・ミラクル』 in 京都シネマ。
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1992年、内戦勃発直後のボスニア・ヘルツェゴビナで暮らす、鉄道技師ルカの話。

いや~、
ん~、
この映画は、なんとも感想を言い難いなぁ~
見た人それぞれで感じ方が変わる映画。
絶賛する人もいるだろうし、頭の中で「?」マークが一杯出た状態で映画館を出る人もいるだろうし、「つまらん!結局何が言いたいんだ!」と椅子を蹴飛ばす人もいるだろう。
クストリッツァ作品の中でもかなり評価の分かれるモノになりそうである。
僕の評価は・・・まぁ、クストリッツァ作品の中ではフツーかな。

映画に勧善懲悪とか論理性とかスッキリ感を求める方は、観ない方がよいでしょう。
僕的には、そのモヤモヤもまた、映画の醍醐味だと思うんだけどね。

まぁ、はっきりいってこの監督、単に自分の撮りたい絵(と音楽)を撮り続けてるだけなんだよね。
政治論争にまで発展した戦争映画『アンダーグラウンド』も、パロディのつもりで撮っただけだったっていうし。それが絶賛され、政治論争を巻き起こし、その後、予想外の一連の騒動にウンザリした監督は、一度引退宣言もしている。
今回も戦争を扱っているのだが、『アンダーグラウンド』にあったような救いようもないダークな側面というのが意図的に排除されている気がするのは、そういう背景が微妙に影響しているかも。
一度製作意図を監督にじかに聞いてみたい。

そんなわけで、クストリッツァを初めて観る人にはあまりおススメできなさそうな映画なんですが、
ただ、彼の前作(ドキュメンタリー除く)『黒猫・白猫』 と同様、
出てくる動物は文句なしにオモシロイ、です。

今回は、失恋の痛手から鉄道にひかれて死のうとするロバ(笑)が主役級の存在感。
絶望して、なんと涙も流す。
(CGとかぬいぐるみではない。)
そのほか、猫やら犬やらハトやら馬やら熊やらが熱演(?)するので、この動物たちを見るためだけでも、一見の価値アリである。(あの“難民熊”は着ぐるみだな、たぶん)

気になる方は、お近くの劇場へ~

未見の方、同じく戦争を題材にした傑作『アンダーグラウンド』もどうぞ。d0032310_184975.jpg
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by rocksaloon | 2005-11-07 18:25 | 映画&TV
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