先週の話になるが、サントリー「伊右衛門」のブランディングを手掛けた博報堂デザイン・永井氏の話を聞きにいった。
「伊右衛門」といえば、いわずと知れた、大ヒット商品。 それまで、「烏龍茶」以降、“お茶”分野でなかなかヒットに恵まれなかったサントリーが放った起死回生の一発である。 テレビCMなどを見て、相当気合いが入っているなぁと思っていたが、やはり、そのヒットの裏には、商品企画の段階から始まる、およそ2年にもわたる緻密なコンセプト構築と、商品の品質から店頭でのディスプレイにいたるまで、全て計算の上でのブランド戦略があったという。 それはもう、執念と呼んでしまってもいいかもしれない。 「伊右衛門」というブランドを通じて、“日本文化の再提案”をしていきたかったと語る氏。 “日本文化の再提案”という字面だけ見ると、なにやら陳腐な表現のような気がしてしまうが、一通り氏が話し終えた後、「伊右衛門」のテレビCM(木本雅弘、宮沢りえ出演)の発売当時からの全作品、7~8本を立て続けに見せてもらったら、音楽といい、映像といい、ストーリーといい、役者といい、全てが絡み合って、見事に“日本文化”が表現されていた。しかも、1年以上もCMを続けていて、コンセプトのブレが全く無し。さすが、2年の厚みは違うなぁと思った。 しかし。 同様の業界(の片隅に)に身を置く者としては、どうしても 「う~む。。。ちゅうか、いったいいくら支払ったら、こんなんできんねん!」 というのがまず先に来るのであった。 多分、2年も広告マンを拘束してりゃ、広告費(実費)抜いたとしても、軽く億は行くよなぁ。サントリーさんはリッチだなぁ。
by rocksaloon
| 2005-11-17 18:08
| モノ
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